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日々の花々

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ミシェル・ゴンドリー監督『ムード・インディゴ うたかたの日々』

このブログの紹介文にも大好きなボリス・ヴィアンの「日々の泡」と書いてあるのですが、読みすぎてボロボロになるくらい好きな本です。

ミシェル・ゴンドリー監督が映画化『ムード・インディゴ うたかたの日々』ディレクターズカット版をようやく鑑賞。



最初は、シャルル・ベルモン監督の『うたかたの日々』と比べてしまったのですが、あっというまにミシェル・ゴンドリーの世界観に吸い込まれました。

クロエとコランがレコードの表なら、シックとアリーズはレコードの裏。若い頃は、クロエとコランの関係に胸せつなくしたものでしたが、私は、アリーズという女性に心魅かれます。あとは、最愛なる人の死というものが、あるものにとってはビジネスでありその金額により価値が決まるという冷たさ、富あるものと貧しきものの差別など、ぐさりとくる社会の冷たさのようなものに心が痛みます。誰かにとって大切なものは、誰かにとって大切ではないということ。

利重剛監督作品『クロエ』のシック演じる塚本晋也さんもかなり強烈なシーンを脳裏に焼き付けましたが、ムードインディゴもけっこう色々焼きつきました。

ゴンドリーの良かったのは、原作のネズミのラストの結末が違ったところ。そこに救われるものを感じつつ、ゴンドリーは12歳から菜食主義と知り何だか親近感が湧く。

書くととまらないしネタバレにもなってしまうので、このへんで。私もあまり身体が丈夫ではないせいかシックに愛されるクロエに憧れつつ、愛する人と報われぬ関係でありながらも友人を大切に想うアリーズにも憧れるのである。


デュークのクロエを聴くとなぜか思い出して、うるりとせつなくなります。
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by hibinohanabananew | 2013-11-23 21:03 | 映画・演劇
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